スキルアップや転職に役立つ資格

透析患者は今後増加傾向にあると推測されています。透析室の看護師が、専門性を高めてよりキャリアアップをはかるためには、透析看護に役立つ資格を習得することをおすすめします。勤務先によっては手当がついたりするため、給料の増加が期待できます。透析看護に役立つ資格としては、透析技術認定士があります。民間資格で、人工透析にかんして専門的な知識や技術を身につけていることを証明することができる資格です。透析療法合同専門委員会の講習を受講し、試験に合格すれば取得できます。透析技術認定士は、透析治療のなかでも「血液透析」の知識やスキルを身につけられる資格です。臨床工学技士が身につけることの多い資格のため、看護師でも取得できるのか疑問に思う方も多いでしょう。実は看護師でも、規定された条件を満たしていれば受験資格があたえられます。透析室の看護師がキャリアアップをはかりたい場合に役立つ資格です。

また慢性腎臓病療養指導看護師も、透析看護のスキルアップとしておすすめの資格です。日本腎不全看護学会が主催の資格で、平成15年に導入されました。看護ケアの質をあげるためにできた資格で、透析看護のなかでもエキスパートの資格と呼ばれています。こういうと、資格取得は難しそうですが、実際は実務経験が5年以上必要などと受験資格の難易度が高いだけで合格率は90%前後と高めです。5年以上透析看護を続けていたら合格できるレベルであり、この資格を所持していれば透析看護のプロフェッショナルとして活躍できます。転職やスキルアップの際にも役立つので、『透析看護師として働くために』を参考に資格取得を検討してみてはいかがでしょうか?